呼吸法(1)

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昨年末から、咳、息切れがひどくなり、年初めに医療機関にかかったところ、肺機能の疾患であることがわかりました。

治療を受けて症状は治まってきましたが、依然として息苦しさは残っています。

肺は外気から酸素を体内に取り入れ、体内の二酸化炭素を排出する重要な臓器です。その機能は呼吸活動が司っているわけですが、私の場合、気管支の先にある肺房機能が低下したことによって、体内への酸素取り入れ、体内からの二酸化炭素排出が上手にゆかず、咳き込み、息苦しさが生じた訳です。

呼吸というのは生きてゆく上で必要なものです。呼吸が停止すると死に至ります。昨今、大流行している新型コロナ肺炎も肺機能が低下し、酸素供給が進まないと心筋停止に至ります。

そこでこのような肺疾患に罹ったところで、あらためて呼吸について考えてみました。

人間は生まれる時に「息を吐いて」生まれ、死ぬ時に「息を吸って」死ぬといわれています。「息を引き取る」ということですね。

息苦しさを自分で体験してみると、息は吸う時よりも吐く時の方が難しいと感じました。呼吸法のいろいろな本を読んでみると、深い呼吸を図るためには、息を深く吐いて肺の中の空気を大きく排出することができれば、自然と息の吸い込みは深く行うことができるというものが多かったようです。

すなわち、息を吐くという行為は、次に続く息を吸うという行為に不可欠なものであるということですね。息を吸って酸素を体内に取り込む訳ですから、大変重要です。

「息を吐くように嘘をつく」という言葉があります。健康な身体であれば、呼吸は意識せずとも自然に行われるものですが、この言葉は、意識することなく自然と嘘をつくことができる様を表しているように思います。私は今、自然な息継ぎに手間がかかりますので、嘘をついて周りの皆様にご迷惑をお掛けすることはありませんので、ご安心ください。

今、毎朝、起きると同時に呼吸リハビリを行なっています。深い呼吸を行なって胸郭を拡張し、肺機能の改善を行おうとするものです。顕著な効果はありませんが、毎日継続していると少しづつ改善している実感はあります。リハビリを行なってかれこれ20日程度になります。

階段を登る時、登り坂を上がる時、昨年末、症状が一番酷かった頃は、息切れ、苦しさによって途中立ち止まるということが多々ありました。

今は駅の階段もゆっくりであれば登り切ることができるようになりました。それでも息は切れますけどね。しかし、継続は力です。

ある本によりますと、「世の中に出ている呼吸法はすべて、呼吸をゆっくりにする方法」だそうです。(『大法輪』2020年3月号P107「呼吸と健康」東京有明医療大学長 本間生夫昭和大学名誉教授)

適切な呼吸は、ストレス緩和ホルモンの排出を促すとされています。瞑想をする時、自然と呼吸がゆっくりになっているといわれています。そこで心身の歪みが解き放されてゆくのでしょうね。

呼吸は大事です。

shumaishunchan